前回ですっかりマドリードの魅力に魅了されてしまった私は、今回ついにマドリード市民になり切ってしまいます。 観光客という立場を忘れて住民になり切ってしまった様子をお伝えします。
朝はまだぎりぎり観光客
この日の朝は昨日の聖地巡礼の続きをします。 今回行くのはスペイン闘牛の聖地としても知られる「ラスベンタス闘牛場」。 こちらもあしゅみなが訪れており、二人は実際に闘牛も見学していました。 ただ闘牛の時期は3月~10月、あいにく私が行ったときはまだやっていなかったので外観だけの見学です。 ホステルの最寄り駅からメトロで15分ほどの距離にあり、駅を出るとすぐにその特徴的な円形の建物が見えてきました。 闘牛場の外観は、レンガ造りの美しいムデハル様式の建築で、1929年に完成したこの建物はマドリードの重要な観光スポットとなっています。 中に入らなくても、外からその壮大さを十分に感じることができました。 スペイン文化の象徴的な場所を自分の目で見ることができ、感慨深いものがありました。
その後は朝食を摂ることに。 近くにあったカフェに入ります。
このお店ではシンプルにコーヒーとパンのセットのみを提供していました。 しかも価格は4ユーロととてもリーズナブル。ヨーロッパ旅行では嬉しい価格設定です。 私はクロワッサンとコーヒーを注文。
味はもちろんおいしく、とてもありがたいカフェでした。 まさに地元のモーニングのような雰囲気。 そろそろ観光気分か怪しくなってきました。
朝食を食べた後は、あしゅみながおそろいで購入していたお土産の服を手に入れることができるという情報があるお土産屋さんに入ります。
二人がこの場所で購入したのかは定かではありませんが、同じものが確かにありました。 早速私も、自身のお土産用に購入しました。
市場巡り&生ハムを堪能
ラス・ベンタス闘牛場から一度ホステルに戻り荷物を置いた後は「サン・フランシスコ・エル・グランデ」という教会に向かいます。
こちらも時間の都合で外観のみの見学となりましたが、巨大なドームと石造りの荘厳な外観は印象的でした。 続いて生ハムを求めて「サン・ミゲル市場」向かう途中、偶然「セバダ市場」という市場を発見。
外観が非常に可愛かったため中に入ってみることにします。中に入ったとたんに強烈な海鮮の匂いが。 この市場はサン・ミゲル市場とは異なり、観光客向けというよりは地元の人々が日常的に利用する市場という雰囲気でした。 生きた魚や新鮮な海産物が並び、海鮮の香りが強く漂っていました。 地元の市場の雰囲気を味わえる素敵な場所でした。 その後再びサン・ミゲル市場を目指して歩いているととても可愛い花の露店を見つけました。
マドリードは本当に可愛いものが多いですね。 寄り道をしながら目的だったサン・ミゲル市場に到着、生ハムを購入します。
ここではついに本場スペインの生ハムを堪能することができました。 厚切りの生ハムはとても美味しく、脂の旨味と塩味のバランスが絶妙でした。 中は観光客でいっぱいでとても動けるような状況ではなかったので、市場の外で食事をしました。
さて続いては知人におすすめされていた生ハムサンドを食べに行くことにします。 「Puerta del Sol」の近くにある「VIANDAS」というお店です。
生ハムサンドはとてもボリュームがあり、美味しかったです。 こちらもマドリードに来たらぜひ食べてほしい一品です。
いよいよどこかに置いてきた観光客気分
ずっと塩気のあるものばかり食べていたため甘いものが恋しくなり、マヨール広場付近にあったスイーツのお店「Goconut」で、チュロスにチョコレートをかけたものを購入しました。
サクサクとした食感と温かいチョコレートのハーモニーは格別の美味しさでした。このお店には他にも魅力的なメニューがたくさんあり、もっと食べ歩きしたい気持ちに駆られましたが、お腹の容量には限界があります。 また訪れる機会があれば、他のメニューも試してみたいと思いました。
この後は疲れていたのと特にしたいこともなかったので一度ホステルに戻ることにしました。 ホステルでだらだらとします。 さすがに夜になり、観光気分を少し思い出したので夜ご飯を食べに行くことに。 その前に少し、いつもの王宮前の広場でバイオリンの音色の聞きながらリラックスした後、沈みゆく夕陽を見ていました。
夕陽も沈み、夜ご飯を食べに行きます。 この日に訪れたのは「Mesón del Champiñón」という日本人からの評価がとても高かったレストランです。
店内には日本語のメニューも用意されており、実際に日本人客も多く見かけました。 また出てくる人の会話では、日本語を話せる店員さんもいるとのことです。 海外で日本語メニューがあるというのは、思った以上に安心感があるものです。 この店の名物はマッシュルームとのことで、マッシュルームとサングリアを注文しました。
シンプルながらも奥深い味わいのマッシュルームは絶品で、サングリアの甘さと酸味がマッシュルームの風味をさらに引き立てていました。 日本語が通じる安心感が欲しい方、特に一人旅の方にはおすすめのお店です。 さらに嬉しいことに、店内ではオルガンの生演奏も行われており、美味しい料理と共に音楽も楽しむことができました。 食事を終え、演奏者に少しチップを置いて店を後にしました。 異国での食事で言葉の壁を感じることなく、リラックスして食事ができるのは本当に幸せなことです。
食事後はまたまた、王宮前の広場を訪れます。 もう完全にお気に入りスポットです。 ここでまたゆっくりと流れる時の流れを感じながら、リラックスした時間を過ごしました。
ホステルか食事か
次の日、この日はホステルか食事の記憶しかありません。 ご飯を食べるために外に出て、それ以外の時間はほとんどホステルにいました。 もう完全に住民です。
朝食
一応観光に来ていることは忘れてはいません。 起きたのは10時過ぎですが、とりあえず朝食兼昼食を食べるために外に出ます。 この日は外は雲一つない青空が広がっており、観光には絶好の日。 とりあえず生ハム博物館を目指して歩いてみます。 ただなんかめんどくさかったので前だけ通ってスルー。
適当に歩いて見つけたカフェに入店します。 注文したブランチセットは、コーヒー、ヨーグルト、生ハムサンドイッチ(最初はトーストだと思っていました!)、そしてパイナップルジュースという組み合わせ。 食べ進めるうちにトーストではなくサンドイッチだと気づくという小さなハプニングがありましたが、どちらにせよ美味しく、満足のいく食事でした。
食事中、店の外では警察官がタバコを吸いながら取り調べをしている光景が目に入りました。 日本では考えられない風景に、文化の違いを強く感じる瞬間でした。
3時のおやつ
その後一度ホステルに戻りゆっくりとした後、3時ということで甘いものが食べたくなり、スイーツを求めて歩くことにします。 前日訪れたチュロス店の近くで別のお店を発見しました。 「Doña Castiza」というお店です。
この一帯はスイーツ店が集まるエリアのようで、甘党にとっては天国のような場所でした。 私が注文したのはチュロスの上にアイスクリームとマーブルがのっているもの。 とても美味しかったですが非常に甘く、少し胃が疲れました。 美味しいチュロスを堪能した後は、またホステルに戻って休息を取ります。
忘れられないマドリード最後の晩餐
夜は最後の夕食を楽しむために再び外出。 この日の夜ご飯はずっと行きたいと思っていた「Puerto Rico」というお店に行きます。
ここではタコのグリルと、サングリアに似たドリンクを注文しました。 最初はサングリアを頼もうとしたのですが、「1リットルあるから多いよ」と気遣ってくれた店員さんの勧めで、小さいサイズのあるサングリアに似たドリンクにしてもらいました。
クチコミ通り、料理の味は絶品でした。 美味しさに気を良くして、白ワインとスペイン風オムレツ(トルティーヤ)も追加注文。
このレストランは料理が素晴らしいだけでなく、店員さんもフレンドリーで親切なサービスが印象的でした。 私がマドリードで一番おすすめしたいお店です。 パエリアは2人前からしか注文できなかったので、次回マドリードを訪れる際には、ぜひ再訪してパエリアに挑戦したいと思います。
この二日間、ほとんど観光客ムーブをしていません。 それくらいにマドリードの魅力にハマり、将来は絶対にマドリードに住むと決めた日でした。 さて、明日はそんなマドリードを離れ、スペインの古都・トレドに行きます。 「もしスペインに1日しかいられないなら、迷わずトレドに行け」という格言もある街トレド。 一体どんな素敵な体験が待っているのか、とても楽しみです。