この記事は2025年2月14日現在の情報です。最新情報に注意して旅行をしてください。

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パリのメトロについて解説!:乗り方、チケットの種類、購入方法

2025-02-14
フランス-パリ
パリのメトロについて解説!:乗り方、チケットの種類、購入方法

パリのメトロでは、利用目的や滞在期間に応じて様々なチケットが用意されています。2025年1月からは料金体系も大きく見直され、従来の「Ticket t+」や「カルネ」の紙チケットは段階的に廃止され、代わりにICカードを使ったチャージ方式が主流となりました。この記事ではパリ市内及びイル=ド=フランス地域で利用できる主要なチケットの種類と、購入・チャージ方法、そして中でも旅行者におすすめの「Navigo Easy」について詳しく解説します。

1.パリの交通機関と料金体系の概要

パリの公共交通機関は、メトロ(地下鉄)、RER(高速郊外鉄道)、バス、トラム、さらにはモンマルトルのケーブルカーなど、複数の交通手段があり、すべて共通のチケットで利用できます。また、イル=ド=フランス地域はゾーンで区分され、移動エリアにより料金が異なりますが、パリ市内の移動はゾーン1で一律料金となっています。

2.主なチケットの種類

2.1 Ticket Metro Train RER

  • 内容:メトロ、国鉄電車、RER、モンマルトルのケーブルカーに利用可能な1回券。
  • 料金:大人2.5€/子供(4~9歳)1.25€
  • 有効時間:購入後2時間。期間内であれば乗り換えも自由。
  • 注意:パリ⇄空港間は利用できず、バスやトラムでは使用不可。

2.2 Ticket Bus Tram

  • 内容:パリ市内およびイル=ド=フランス内のバス・トラム専用の1回券。
  • 料金:大人2€/子供1€
  • 有効時間:購入後1時間30分。
  • 注意:メトロ・RERでは利用できません。

2.3 Ticket Paris Region⇄Aeroports

  • 内容:シャルル・ド・ゴール空港またはオルリー空港とパリ市内を結ぶ専用チケット。
  • 料金:大人13€/子供6.5€
  • 有効時間:2時間以内。
  • 注意:空港間往復専用のため、市内通常移動には不向き。

2.4 Paris Visiteカード(パリ・ヴィジット)

  • 内容:ゾーン(1-3または1-5)を選び、1~5日間乗り放題となる観光客向けパス。
  • 料金例:(ゾーン1-3):
    • 1日券:大人29.90€/子供14.95€
    • 2日券:大人44€/子供22€
    • 3日券:大人62.30€/子供31.15€
    • 5日券:大人76.25€/子供38.10€
  • 特典:一部提携施設の割引サービス付き

2.5 NavigoカードおよびNavigo Jour

  • Navigoカード:週間・月間乗り放題定期券(発行には証明写真が必要)。
    • 週間定期券例:31.60€
    • 月間定期券例:88.80€(利用ゾーンにより異なる)
  • Navigo Jour(ナヴィゴ・ジュール):1日乗り放題パス(パリ市内・イル=ド=フランス内で利用、空港利用不可)。
    • 料金:12€(子供料金は設定なし)

2.6 1週間乗り放題券:Forfait Navigo Semaine

  • 内容:パリ市内からイル=ド=フランス全域まで、1週間(月曜日から日曜日まで)の乗り放題が可能な定期券
  • 料金:全ゾーン(ゾーン1-5)で31.6€
  • 特徴:
    • 有効期間:あくまで「月曜日から日曜日まで」の1週間。例えば、月曜日に購入すればフル7日間利用可能ですが、週の途中に購入するとその週の残りの日数のみとなるので注意が必要です。
    • 利用範囲:メトロ、RER、バス、トラム、さらには空港までカバーするので、パリ市内から空港までの移動や、郊外の観光地へ行く場合にも非常にお得。
    • 購入範囲:Navigo Decouberteのカードでチャージするか、対応のスマホアプリで購入可能
  • おすすめポイント:1週間程度の滞在で、空港から市内、さらには郊外の観光スポット(ヴェルサイユ宮殿やディズニーランド)まで幅広く利用する場合に最適です。

3.Navigo Easy(ナヴィゴ・イージー)の詳細

3.1 Navigo Easyとは?

「Navigo Easy」は、旅行者向けに簡単に購入できるICカードです。日本のSuicaやPASMOと同様の使い方ができますが、パリの場合は金額チャージではなく、乗車券(Ticket t+や10枚綴り回数券、1日乗り放題パスなど)をチャージする形式となっています。

  • 発行代金:2€(有効期限10年)
  • 購入方法:主に駅窓口または一部自動券売機で購入可能。証明写真焼き名の必要はありません。

3.2 Navigo Easyでチャージできるチケット

Navigo Easyにチャージ可能な乗車券は以下の通りです:

  • Ticket t+(1回券):通常のメトロ・RER・バス・トラム用。
    • 料金例:2.50€/1回券(メトロ・RER)2.0€/1回券(バス・トラム)
  • エアポートチケット:シャルル・ド・ゴール空港までのチケット
    • 料金例:13€

3.3 Navigo Easyの使い方

  • チャージ方法:
    • 自動券売機:各駅に設置されている新型自動券売機の「Rechargement Navigo」機能を使い、ナヴィゴ・イージーに希望の乗車券をチャージします。
    • スマホアプリ:RATP公式アプリ「Ile-de-France Mobilites」を利用して、スマホからカードにチケットをチャージすることも可能です。
  • 利用方法:
    • 改札時に、カードに内蔵された電子データが読み取られ、チャージされた乗車券が1回分消費されます。残り枚数は改札横の小さな表示パネルで確認できます。

3.4 Navigo Easyのメリットと注意点

  • メリット:
    • 証明写真不要で誰でも簡単に購入でき、発行費用も安価。
    • 旅行中、何度も券売機に並ぶ必要がなく、スマホアプリからのチャージも可能なため、移動がスムーズに。
    • 複数種類の乗車券を1枚のカードにまとめてチャージできるので、必要なときにすぐ使える。
  • 注意点:
    • 1回券は、メトロ・RER用とバス・トラム用でそれぞれチャージが必要。
    • カード自体はシェアできません(旅行中は各自で購入する必要があります)。
    • 余った乗車券の有効期限は10年間ですが、磁気やチャージ内容に不具合があった場合は、駅窓口での交換が必要です。

4.チケットの購入・チャージの基本手順

パリの駅では、最新のタッチパネル式券売機や窓口で各種チケットが購入できます。

  • 自動券売機では、言語選択後に目的のチケット(例:Ticket t+、Paris Visite、Navigo Jourなど)を選び必要な枚数を決定して支払いを行います。クレジットカードでも支払い可です。
  • Navigoカード(Navigo Easy含む)の場合、窓口または専用自動機でカードを購入し、その後、券売機またはスマホアプリからチャージする流れになります。 各機種ごとに表示や操作方法は多少異なりますが、基本は画面上の指示に従ってタッチし、支払い後に発券・チャージが完了する仕組みです。

5.まとめ

パリの公共交通機関は、乗り換えがスムーズで広範囲にカバーされているため、旅の移動手段として非常に優れています。
最新の料金体系に合わせて、Ticket Métro Train RER、Ticket Bus Tram、Ticket Paris Région⇄Aéroports、Paris Visite、Navigoカード(Navigo Jour)といった乗車券が利用可能です。また、旅行者に特におすすめなのが、証明写真不要で手軽に購入できる「Navigo Easy」です。
このカードは、駅窓口や自動券売機、さらにはスマホアプリからのチャージが可能なため、パリ滞在中の移動をストレスフリーにしてくれます。
ぜひ、ご自身の旅程や利用頻度に合わせて、最適なチケットを選び、パリ観光をより一層楽しんでください!

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