
バンコク旅行の交通費、もう少し安くならないかな…?と思ったことはありませんか?BTS(スカイトレイン)やタクシーも便利ですが、せっかくなら現地の人が使う乗り物で、もっとディープな旅をしてみたいですよね。
そんなあなたに最適なのが、バンコク市内を網羅する激安ローカルバスです。
特に、どこまで乗っても 一律8バーツ(約32円) という驚きの安さを誇る「赤バス」は、まさに最強の節約術。この記事では、旅行者でも安心して乗れるように、この激安バスの乗り方を徹底的に解説します!
1. 主役はコレ!バンコクの激安「赤バス」とは?
バンコクの街を歩いていると、窓を全開にして走るレトロなバスを見かけるはず。それが、今回主役の非エアコンバス、通称「赤バス」です。
特徴と料金
- 見た目: 赤い車体のバス。白と青のツートンカラーのバスも同様に非エアコンです。
- 料金: なんと、ほぼ一律8バーツ!(深夜料金9.5バーツが適用される路線も一部あります)
- メリット:
- 衝撃の安さ: どこまで乗っても料金が変わらないのが最大の魅力。
- 風情満点: 窓から入る風を感じながら、移りゆくバンコクの街並みを眺めるのは最高の体験です。
- 究極のローカル体験: 市民の日常に溶け込める、最もディープな移動手段です。
- デメリット:
- エアコン無し: 日中はかなり暑くなります。覚悟と対策が必要です。ただ走行中は開けっ放しの窓から風が入ってくるため意外と涼しいです。
- 排気ガス: 交通量の多い道や渋滞中は、排気ガスの匂いが気になることもあります。
このバスは「冒険」そのもの。暑ささえ楽しむつもりで乗れば、忘れられない思い出になること間違いなしです!
2. 【重要】乗る前に必須!最強の味方「Google Maps」
複雑そうなバス路線も、今や「Google Maps」があれば大丈夫。このアプリが、あなたの最強のナビゲーターになってくれます。 Google Mapsを使った路線検索の手順
- 目的地を入力: アプリで行き先を検索します。
- 「経路」をタップ: 画面下の「経路」ボタンを押します。
- 公共交通機関アイコンを選択: 電車・バスのアイコンを選びます。
- バス路線をチェック: 表示されたルートの中から、バスの番号(例:2番、77番など)を確認します。非エアコンの赤バスに乗りたい場合は、料金が「฿8」と表示されているルートを探してみましょう。
これだけで、乗るべきバスの番号とバス停の場所が分かります。バスのリアルタイム追跡機能も非常に役立ちます。
3. 完全マスター!激安赤バスの乗り方4ステップ
さあ、いよいよ実践です。以下の4ステップで、あなたも激安バスを乗りこなせます!
Step 1: バス停で手を挙げてアピール
バス停で目的の番号のバスが近づいてきたら、必ず、手を少し斜め下に挙げて「乗ります!」と運転手にアピールしてください。 これをしないと、乗客がいないと判断されて通過されてしまいます。これが一番大切なポイントです!
Step 2: 乗車して8バーツを支払う
バスが停まったら前から乗車します。車内には、筒状の金属製のお金入れを持った「車掌さん(กระเป๋ารถเมล์:グラパオ・ロットメー)」がいます。
- 料金を支払う: 車掌さんが近づいてきたら、8バーツを渡しましょう。 10バーツ玉で支払ってお釣りをもらうのがスムーズです。
- 小銭は必須: 20バーツ札くらいまでなら問題ありませんが、500や1000バーツ札は避けましょう。乗る前に必ず小銭を用意してください。
- 切符を受け取る: 支払うと、ミシンのような機械で切ってくれる小さな紙の切符がもらえます。記念にもなりますし、検札がある場合に備えて降りるまで持っておきましょう。
Step 3: リアルなバンコクを体感する
空いている席に座り、窓の外の景色を楽しみましょう。お坊さんや高齢の方が乗ってきたら席を譲るのは世界共通のマナーです。
Step 4: ブザーを押して降りる
Google Mapsで現在地を常にチェックし、目的地のバス停が近づいたら、車内の降車ブザーを押して知らせます。ブザーは天井や手すりなど、いろいろな場所に付いています。バスが完全に停車してから席を立ち、後方のドアから降りましょう。
4. エアコン付きに乗りたい時は?
「どうしても暑いのは無理…」という日もありますよね。そんな時は、無理せずエアコン付きのバスを選びましょう。
- 見分け方: オレンジ色、青色、黄色などのカラフルなバスがエアコン付きの目印です。
- 料金: 料金は距離制で、**13〜27バーツ(約52〜108円)**程度です。
- 乗り方: 乗り方は赤バスと同じですが、料金を支払う際に車掌さんにGoogle Mapsの画面を見せて行き先を伝えると、正確な料金を教えてくれます。
暑い日や長距離の移動など、状況に応じて使い分けるのが賢い方法です。
5. 【最重要】激安バスを乗りこなすための「心構え」とリアルな注意点
最後に、これが最も重要なセクションです。バスを快適に利用するために、バンコクならではのリアルな注意点を知っておきましょう。
- 時間は信じるな、でもバスは来る バンコク名物の渋滞は日常茶飯事。Google Mapsに表示される到着予定時刻は、あくまで「目安」です。時間通りに来ることは稀ですが、気長に待っていれば大体来ます。 イライラせず、のんびり待ちましょう。
- ルートが違ったら、迷わず降りる 「あれ?Google Mapsのルートと違う道に入ったぞ?」そんな時は慌てずに。とりあえず次のバス停で降りて、現在地を確認しましょう。 そのまま乗り続けても、どこに着くか分からず不安になるだけです。仕切り直して別のバスを探すのが得策です。
- 突然のルート変更・運休は日常茶飯事 バンコクでは道路工事が頻繁に行われています。そのため、予告なくバスのルートが変更されたり、運休したりすることがよくあります。 これは最新のGoogle Mapsにも反映されていないことが多いので、「そういうこともある」と覚えておきましょう。
- 乗り降りは、時にワイルドに 驚くかもしれませんが、バスが完全に停車しないこともよくあります。ドアが開いたままゆっくり動き出す「なんちゃって停車」は名物の一つ。地元の人が乗り降りするのを見て、タイミングを合わせましょう。手すりにしっかり掴まり、足元に注意しながら思い切って乗り降りする度胸も、時には必要です!
- 小銭と暑さ対策は万全に これらは基本ですが非常に重要です。8バーツや10バーツ硬貨、20バーツ札は常に用意しておきましょう。また、非エアコンバスに乗るなら、飲み物や汗拭きシートなどの暑さ対策は必須です。
まとめ
一律8バーツのローカルバスは、バンコクの交通費を劇的に抑えてくれるだけでなく、旅行を何倍も面白くしてくれる最高のスパイスです。
ハプニングすら楽しめる「心構え」さえあれば、これほど楽しい乗り物はありません。このガイドをスマホの片手に、ぜひディープなバンコクを巡る冒険の旅に出かけてみてください!