失敗しない!ワットポーのタイ古式マッサージ攻略法|総本山の料金、予約なしでの待ち時間、チップまで解説

更新日:: 2025-06-11

バンコク
失敗しない!ワットポーのタイ古式マッサージ攻略法|総本山の料金、予約なしでの待ち時間、チップまで解説

バンコクを訪れたら絶対に外せない体験、それがタイ古式マッサージ。街の至る所にマッサージ店が軒を連ねますが、「せっかくなら本場で最高の体験をしたい!」と思うのが旅人の心。そんな願いを叶えるのに、ここ以上の場所はありません。タイ古式マッサージの総本山と称される「ワットポー」です。

黄金に輝く巨大な涅槃仏で有名なこの寺院は、実はタイ古式マッサージの最高学府でもあります。その敷地内で受けるマッサージは、まさに格別の一言。今回は、そんなワットポーでのマッサージ体験を、料金や予約のコツ、注意点まで詳しくご紹介します。

タイ古式マッサージの聖地「ワットポー」とは?

ワットポーの涅槃仏

ワットポーの正式名称は「ワット・プラ・チェートゥポン・ウィモン・マンカラーラーム・ラーチャウォーラマハーウィハーン」。バンコク最古の寺院であり、ラーマ3世の時代に医学の府として、タイ全土から集められた知識が集約されました。その一環として、境内の石版にはマッサージのツボやルーシーダットン(タイ式ヨガ)のポーズが刻まれ、タイ古式マッサージの教育の中心地となったのです。今でもその伝統は受け継がれ、併設されたマッサージスクールには世界中から生徒が集まります。

ワットポーの仏塔

いざ実践!ワットポーでのマッサージ体験ガイド

ワットポーの壮大な涅槃仏や美しい仏塔群に圧倒された後は、いよいよお目当てのマッサージへ。旅の疲れを癒す、至福の時間の始まりです。

場所はどこ?

ワット・ポー・マッサージ・サービスセンター

マッサージを受けられる「ワット・ポー・マッサージ・サービスセンター」は、寺院の敷地内にあります。広い境内なので少し迷うかもしれませんが、涅槃仏のある本堂エリアから少し東側に進んだ場所に、マッサージの受付を示す東屋風の建物が見えてきます。案内表示も出ているので、それを頼りに進みましょう。

気になる料金と営業時間

ワット・ポー・マッサージ・サービスセンターの料金表

料金は明朗会計で、観光客向けのマッサージ店と比較しても非常に良心的です。ただし、別途ワットポーの入場料(300バーツ)が必要なのでご注意ください。 主なメニューと料金(目安)

メニュー時間料金(タイバーツ)
タイ古式マッサージ30分320 THB~
60分480 THB~
フットマッサージ30分320 THB~
60分480 THB~

※上記は目安の料金です。最新の情報は現地でご確認ください。(2025年6月11日現在) 営業時間

  • 毎日 8:00~18:00(受付は17:00頃まで)

予約は必要?混雑を避ける裏ワザ

基本的に事前の予約はできません。 そのため、日中のピークタイム(特に午後)は大変混雑し、1時間以上の待ち時間が発生することも珍しくありません。

そこでおすすめなのが、 「ワットポーに着いたら、まずマッサージの受付へ直行する」 という方法です。受付で希望のコースを伝えると、番号札と待ち時間の目安を教えてくれます。その待ち時間を利用して、広大な境内をゆっくり観光するのです。この順番なら、時間を無駄にすることなく、観光とマッサージの両方を楽しむことができます。

体験レポート:総本山の実力はいかに?

受付を済ませ、自分の番号が呼ばれると、いよいよ施術エリアへ案内されます。中で専用の服(ゆったりとしたTシャツとタイパンツ)に着替えるので、どんな服装で来ても安心です。

施術スペースは広々としており、マットレスがずらりと並んでいます。少し薄暗く、ハーブの香りが漂う空間は、それだけでリラックス効果抜群。施術はもちろん、ワットポーのスクールで厳しい訓練を受けた熟練のマッサージ師たちが担当してくれます。

マッサージが始まると、まずその的確さに驚かされます。力任せに押すのではなく、体の「セン」と呼ばれるエネルギーラインに沿って、指や手のひら、時には肘や膝を使って、じっくりと圧をかけていきます。凝り固まった筋肉がゆっくりとほぐれていくのが分かり、「イタ気持ちいい」とはまさにこのこと。

そして、タイ古式マッサージの真骨頂であるストレッチ。自分一人では伸ばせない角度まで、巧みな技術で体をぐーっと伸ばしてくれます。まるでヨガのポーズをとっているかのようなダイナミックな動きもあり、施術が終わる頃には、背筋がすっと伸びて体が驚くほど軽くなっているのを実感できるでしょう。

知っておきたい!服装とチップのこと

  • 服装の注意点 ワットポーは神聖な寺院です。マッサージを受けるだけでなく、境内を観光する際には服装のマナーを守りましょう。ノースリーブやショートパンツ、ミニスカートなど肌の露出が多い服装では入場を断られる場合があります。 肩や膝が隠れる服装を心がけ、羽織れるストールなどを持参すると便利です。マッサージ自体は専用着に着替えるので問題ありません。

  • チップは渡すべき? 料金にサービス料は含まれていません。素晴らしい施術への感謝の気持ちとして、チップを渡すのがスマートです。明確な決まりはありませんが、1時間のマッサージで50~100バーツ程度が相場です。施術後、着替えを終えてから担当してくれたマッサージ師に「コップンカー(ありがとう)」と言いながら直接手渡しましょう。

まとめ:旅の疲れは聖地で癒すのが正解

ワットポーでのタイ古式マッサージは、単なるリラクゼーションではありません。歴史と伝統に裏打ちされた「本物」の技術に触れる、貴重な文化体験です。涅槃仏の荘厳さに心を洗われ、総本山のマッサージで体を癒す。これ以上の贅沢な時間は、バンコク広しといえど、なかなか見つからないでしょう。

バンコクを訪れる際は、ぜひ時間に余裕をもってワットポーを訪れ、この究極の癒しを体験してみてください。旅の忘れられない思い出になること間違いなしです。